「今度のChatGPTは、今のClaudeより賢いかもしれない」——そんな話を少し前から目にしていて、僕は正直、新しいバージョンが出るのをずっと心待ちにしていました。
というのも、つい先日、ふだん使っているClaude(クロード)に新しいバージョンが出たばかり。「お、また賢くなった」と喜んでいたら、今度はそれを上回るかも、と噂されるChatGPT 5.6が控えている、と。どんどん進むなあ——と半分あきれつつ、半分はわくわくしながら、公開の日を待ちわびていたんです。
そして先日、その5.6がついに公開されました。噂を眺めているだけでは何も分からないので、さっそく自分で少し触ってみました。今日はその、非エンジニアの正直な「触ってみた」記録です。結論から先に書きます。
先に結論:賢い。でも、まだ乗り換えない。今は両方使っている
先に、僕の今の立ち位置をはっきり書いておきます。
僕の副業の作業は、いまもメインはClaudeのままです。でも、ChatGPT 5.6もとりあえず両方使っている、というのが正直な今の状態です。触ってみて「これは賢い」と思ったので、乗り換えこそまだしないけれど、料金も見比べながら、これからどう付き合うか考えている最中です。
新しくて賢いものが出ると、つい「すぐ全部これに乗り換えなきゃ」と思いがちです。でも、僕がこの数ヶ月、AI副業をやってきて分かったのは、新しいモデルに飛びつくことと、稼げるようになることは、別の話だということ。だからこそ、今は焦って一本に決めず、両方を使いながら見極めています。
その理由を、実際に触った中身と一緒に書いていきます。
まず、公式が発表したことを、かんたんに整理します
「触ってみた」の前に、そもそも何が出たのかを整理しておきます。まだ新しい話で、知らない人も多いと思うので。
ChatGPT 5.6は、2026年7月9日に公開されました(それより前の6月末に、一部の人だけ先に使える状態になっていたようです)。いちばんの特徴は、用途に合わせて選べる3つのモデルが用意されたこと。名前と位置づけをざっくり表にすると、こんな感じです。

「難しいことはSol、普段はTerra、軽い用件はLuna」と、やりたいことでモデルを選ぶイメージですね。使った分だけ料金がかかる開発者向けの使い方では、賢いSolほど高く、Lunaが安い、という料金差もついています(正確な金額は変わることがあるので、必ず公式サイトで確認してください)。ふだんChatGPTをアプリの月額プランで使っている人は、まずは「3つから選べるようになった」とだけ覚えておけば十分だと思います。
もう一つ、今回いちばん話題になっているのが「ChatGPT Work(チャットジーピーティー・ワーク)」という新しい仕組みです。これは、つないだアプリやファイルの中身を横断して、資料・表計算・スライドといった「仕事の成果物」まで作ってくれる、というもの。指示を出すと、調べ物から書類づくりまで一気にやってくれる”働くAI”、という位置づけです。
話題の「ChatGPT Work」がやってくれること
調べ物から書類づくりまで一気に。ただし、最後に中身を確認して「これでいい」と決めるのは自分——ここは変わりません。
ここまでが、僕が調べた公式まわりの話です。ただ、こういう機能紹介を読むほど、逆に僕は一つのことを思い出しました。どれだけ賢くなっても、最後に中身を確認して「これでいい」と決めるのは自分だ、ということです。実際に触ってみて感じたのも、まさにそこでした。
触ってみた①:自分で作った小さなツールを、見直してもらった
いちばん「おっ」と思ったのが、これでした。
僕は前に、自分用の小さなツールを、AIに手伝ってもらいながら作ったことがあります。プログラミングは分かりませんが、AIに指示して形にしてもらった、あれです。ただ、正直そのツールは動くには動くけど、たまに変な挙動をする「なんとなく完成」の状態で放置していました。
それを、試しにChatGPT 5.6に丸ごと見てもらいました。「このツール、たまにおかしくなるんだけど、どこが原因か見てほしい」と。
そうしたら、不具合の原因になっていそうな箇所を自分で見つけて、直す案を出して、実際に動く形にするところまでやってくれました。僕がやったのは、出てきた内容を確認して「これでいこう」と判断しただけです。
自作ツールが「直って動く」までの流れ
僕がやったのは、最後に中身を見て「これでいこう」と決めたことだけ。原因さがしから修正までを一本でやってくれたのが、前より賢くなったと感じた点です。
これは素直にすごいと思いました。前のバージョンだと「たぶんこの辺が怪しいです」で止まって、そこから先は僕が右往左往していたので。原因さがしから直すところまで一本の流れでやってくれるのは、正直、賢くなっていると感じました。
触ってみた②:Claudeがやった作業を、5.6にレビューさせた
もう一つ、僕がよくやる使い方を試しました。別のAIに「答え合わせ」をさせるやり方です。
ふだんの作業はClaudeにやってもらっているんですが、Claudeが書いたものを、そのままChatGPT 5.6に渡して「この内容、おかしいところある?」と聞いてみました。
これがけっこう良くて、同じAIに「合ってる?」と聞いても「合ってます」で終わりがちなところを、別のAIに見せると、遠慮なく別の視点で指摘が返ってくるんです。人間でも、自分で書いた文章の誤字は見つけにくいけど、他人が読むと一発で見つかる。あれと同じ感覚でした。
2つのAIで「答え合わせ」する使い方
ポイントは、作る役とチェック役を別のAIにすること。AIが1つだけだと、この「答え合わせ」はできません。
この「片方に作らせて、もう片方にチェックさせる」やり方は、AIが1個しかないとできません。今まさに僕がClaudeと5.6を両方使っている理由も、半分はこれです。5.6が賢くなったぶん、このチェック役としても頼りになるようになった、という手応えがありました。3つのAIをどう使い分けているかは別の記事にまとめているので、気になる人はそちらも読んでみてください。
正直な感想:賢い。それでも今は「両方使いながら考える」
ここまで褒めておいてなんですが、正直な温度感も書いておきます。
「じゃあClaudeから5.6に全部乗り換えるの?」と聞かれたら、僕の答えは「今はしない。両方使いながら考える」です。理由は2つあります。
一つは、まだ僕が5.6を使いこなせていないから。メインで毎日使っているClaudeは、僕のクセや、いつもの頼み方が手に馴染んでいます。一方の5.6は触り始めたばかりで、良さも限界もまだ全部は分かっていません。この段階で「こっちのほうが上です」と言い切るのは、それこそ僕がいちばん嫌いな「試してもいないのに断言する」やつになってしまいます。
もう一つは、料金です。AIは賢いモデルほどお金がかかる傾向があります。副業の道具として毎月いくら払うかは、月3,000円のサブスクに1週間悩む僕みたいなタイプには、けっこう大事な問題です。性能だけで飛びつかず、料金と使い勝手を両方見て決めたい。だから今は、あえてどちらかに決めず、両方を並行して使いながら見極めている最中です。かっこよくないですが、これが本当のところです。
「どんどん進むな」と感じたときこそ、いったん立ち止まる
ここで、恥ずかしい話も書いておきます。
僕は昔から新しいもの好きで、話題のツールが出るたびに飛びついては、使いかけのものを放り出す、というのを何回も繰り返していました。結果どうなったかというと、どれも中途半端で手に残らず、記事も増えず、成果物が何もない時期が続きました。道具のカタログには詳しくなったのに、肝心の中身が空っぽ。あれはもったいなかったです。
そこで学んだのが、「道具を変えること」と「前に進むこと」は違うということです。今回みたいに「どんどん進むな」と感じるときこそ、いったん立ち止まる。今使っているものを続けながら、新しいものは”試す”くらいから始めて、乗り換えるかどうかはそれから決める。今回の5.6も、まさにこの姿勢で付き合っています。
副業目線で言うと:道具が変わっても、順番は変わらない
僕がAI副業でずっと大事にしている「順番」があります。
AI副業「5つの順番」— 賢い道具ほど、ここを間違えると全力で走り出す
AIが賢くなると、つい「4番の書く作業」ばかりAIに丸投げしたくなります。でも、1番と2番を自分で決めていないと、どんなに賢いAIで書いても、誰にも読まれない記事が量産されるだけなんです。これは何回もやらかしました。
ChatGPT 5.6が賢くなっても、Claudeが賢くなっても、この順番は1ミリも変わりません。むしろ、賢い道具ほど「何をやらせるか」を自分が決めていないと、賢いまま間違った方向に全力で走ります。前にClaudeとChatGPTを比べた記事でも書きましたが、大事なのはAIの性能そのものより、それを使う自分の側の設計だと、今回あらためて思いました。
AIの進化が速すぎて焦っている人へ
最後に、少し前の僕みたいに「AIの進化、速すぎてついていけないかも」と感じている人へ。
大丈夫です。新しいのが出ても、あなたが今やりかけていることが無駄になるわけではありません。むしろ、いま何か一つでも手を動かしている人のほうが、新製品のニュースを眺めているだけの人より、はるかに先にいます。
新しいバージョンは、慌てて乗り換えるものではなく、今のやり方に”足してみる”くらいがちょうどいい、というのが今回の僕の結論です。僕自身、今はClaudeをメインにしながら5.6も一緒に使って、料金と使い勝手をゆっくり見比べています。無料や安いプランで触れる範囲もあるので(料金は必ず公式で確認してください)、まずは片手間で触ってみるところから始めるのがいいと思います。
ちなみに、そもそも有料プランに課金すべきか迷っている人は、無料と有料をどう考えたかを書いた記事があるので、そちらも参考にしてみてください。
僕もまだ5.6は勉強中です。もう少し使い込んで、料金も含めて「ここは完全に5.6のほうがいい」と言える場面が見つかったら、また正直に報告します。
次回予告:こうしてAIがどんどん進化していく中で、いちばん気になるのはやっぱり「じゃあ、40代の自分は今からでも間に合うのか」ですよね。次回は、20年会社勤めをしてきた僕が、そこを本音で考えてみます。

