Claude Codeを入れる前に準備するもの【非エンジニア版】

夜の書斎の机に置かれた閉じたノートパソコンとコーヒー、ノートとペン Claude Code

Claude Code を入れる前の晩、僕は1時間くらい、何もせずにMacの前に座っていました。インストールの記事はいくつも読んだのに、なぜか手が動かない。「壊したらどうしよう」「やっぱり自分には無理かも」。そういう気持ちが、ボタンを押す手を止めていました。

40代・非エンジニア・プログラミングは一行も書けない。そんな僕が、この春からClaude Codeで副業を始めて、いま3ヶ月になります。今日は、インストールの手順そのものではなく、その前の段階の話を書きます。手順は別の記事にまとめてあるので、ここでは「始める前にこれだけ整えておくと、つまずきにくいよ」というものを、僕の失敗込みで正直に並べます。

先に言ってしまうと、特別な道具はほとんど要りません。要るのは、気持ちの準備のほうです。

手順より先に、これを読んでほしかった

正直に書きます。僕がインストールで3時間溶かした原因の半分は、ターミナルやエラーの問題でした。でも残りの半分は、気持ちと環境の準備不足でした。一つエラーが出るたびに必要以上に焦って、「自分はエンジニアじゃないのに、こんなことしていいのか」と心が引っかかる。そっちのほうが、ずっと重かったんです。

もし3ヶ月前の僕に一つだけ伝えられるなら、手順書を渡す前にこう言います。「先に整えるのは、技術じゃなくて、心構えと環境だよ」と。それが今日の中身です。

壊れても直せる、と知っておくと気がラク

非エンジニアがいちばん怖いのは、たぶんこれです。「自分のMacを壊してしまうんじゃないか」。僕もそうでした。

これ、始める前の僕がいちばん不安だったところなんですが、Claude Code を入れること自体で、Macが壊れることは、まずありません。僕は3ヶ月使っていますが、メインのMac mini は今も元気です。それでも不安なら、頭に入れておくと楽になる考え方が一つあります。

それは、「自分の大事なファイルを、Claude が触る場所と分けておく」こと。Claude Code は、基本的に「あなたが開いたフォルダの中」で作業します。だから、家族の写真や仕事の書類が入った大事なフォルダではなく、「練習用」と名前をつけた空っぽのフォルダを一つ作って、最初はその中だけで遊ぶ。これだけで、「うっかり大事なものを消す」という事故はほぼ防げます。

僕は最初、デスクトップに「claude-renshu(れんしゅう)」というフォルダを作って、その中だけでお願いごとをしていました。中身が散らかっても、フォルダごと捨てればいい。そう思えたら、肩の力がすっと抜けました。「壊れても直せる」というより、「壊れていい場所を、最初に決めておく」。この感覚が、非エンジニアの安心材料になります。

使うMacとネットだけ、先に確かめておく

道具の話を、ここで少しだけ。インストールの細かい条件は手順の記事にゆずりますが、始める前にざっと見ておくと安心なものを挙げます。

確認するもの 僕の目安
Mac 数年以内に買ったものなら、まず大丈夫。古すぎなければOK
ネット回線 動画が普通に見られる速さがあれば十分
ディスクの空き 数ギガは空けておくと気持ちが楽
会社から借りているMac 避けたほうが無難(あとで説明します)

一つだけ、強めに言っておきたいことがあります。会社から支給されたMacでは始めないほうがいい、ということ。会社のパソコンは、勝手にソフトを入れられない設定になっていることが多いし、そもそも私的な副業に会社の備品を使うのは、いろいろまずい。僕は最初これに気づかず、「会社のMacでこっそり試そうかな」と一瞬考えて、すぐにやめました。副業は自分のMacで、自分の責任の範囲で。これは技術の話ではなく、けじめの話です。

あと、ネットについて一つ。Claude Code は、ネットにつながっていないと動きません。だから、新幹線の中とか、電波の弱いカフェでやろうとすると、途中で止まってイライラします。最初のうちは、家のいちばん電波が安定する場所で触るのをおすすめします。僕は書斎の机が定位置です。

支払い手段は、慌てない範囲で用意しておく

Claude Code をちゃんと使うには、月々の料金がかかります。料金そのものの話は別の記事に詳しく書いたのでそちらにゆずりますが、準備の段階で知っておきたいのは、クレジットカードが要るということです。

節約家の僕は、ここでけっこう悩みました。「月3,000円のプランから入るか、それとも本気のプランにするか」。ちなみに僕が今使っている上位のプランは、月18,000円くらいです(※2026年6月時点。料金は変わるので、最新は公式サイトで確認してください)。

ここで一つ、準備として大事なこと。いきなり高いプランに飛びつかなくていい、ということです。Claude Code はちゃんと使うなら有料ですが、いちばん安いプランから始めて、「あ、これは自分にも使えそうだ」と手応えを感じてから上げればいい。どうしても無料でAIの感触をつかんでから決めたい人は、まずChatGPTなどの無料版で「AIと話す」感覚に慣れておくのも一つの手です。僕はいきなり本気のプランに入って覚悟を決めたクチですが、これは性格の問題で、誰にでもおすすめはしません。正直、3ヶ月たった今でも「あの一括の覚悟は正解だったのかな」と、たまに考えます。続いたから結果オーライなだけかもしれない。だから、慎重派の人には小さく始めるほうを勧めます。

準備としてやることは、シンプルです。「副業用に使うカードを一枚決めておく」。家計の口座とごちゃ混ぜにすると、あとで『今月いくら副業に使ったっけ』が分からなくなります。僕は家計簿を毎月つけているので、副業の出費だけ別の欄にまとめています。これは始める前に決めておくと、後がすごく楽です。

夜の30分を、先に「場所取り」しておく

ここが、僕がいちばん声を大にして言いたいところです。道具より時間のほうが、よっぽど大事です。

僕の平日はこうです。朝7時に起きて、車で1時間通勤して、夕方6時まで本業。帰って夕食を食べて、副業ができるのは夜8時から、長くて11時まで。子どもはいませんが、それでも妻との時間もあるし、疲れて寝てしまう日もある。実際に机に向かえるのは、平日でせいぜい1時間です。

始める前に僕がやっておけばよかったと思うのは、この「夜の時間を先に確保する」ことでした。最初の数日、僕は「空いた時間にやろう」と思っていました。でも、空いた時間なんて自然には空きません。気づいたらスマホを見て寝ている。だから途中から、「夜8時半から9時は、Claudeを触る時間」と決めて、いわば自分の予定に場所取りをしました。

もう一つ大事なのが、始める時間帯です。これは失敗から学びました。僕がインストールで詰まった3時間のうち、いちばんしんどかったのは深夜2時でした。エラーが出ても頭が回らず、「もう無理だ、向いてないんだ」と本気で落ち込んだ。あれが昼間だったら、たぶん「まあ、明日考えよ」で済んだはずです。

だから、最初の一回だけは、休日の昼間か、平日でも頭がはっきりしている時間に始めてください。深夜に始めて、深夜に詰まると、判断力が落ちて、必要以上に自分を責めます。これは技術の問題ではなく、コンディションの問題。準備のうちに入れておいてほしい一点です。

「完璧に分かってから」は、いったん捨てておく

最後は、心構えの話に戻ります。

僕はもともと几帳面で、何かを始める前に、全部の手順を頭に入れてから動きたいタイプです。説明書を最後まで読んでから家電を使う人間でした。でも、Claude Code に関しては、その性格がいちばんの足かせになりました。

インストールの記事を3本も4本も読んで、用語を全部理解しようとして、結局まる一日、手を動かさずに終わった日があります。今ふり返ると、あれは時間の無駄でした。用語の半分は、触っているうちに勝手に分かってくる。先に全部理解しようとすると、いつまでも始められません。

だから準備の最後に、心の中でこう決めておいてほしいんです。「完璧に分かってからやる、をやめる」。8割わからなくても、とりあえず小さく一回、動かしてみる。練習用のフォルダで、「こんにちは」と話しかけてみるだけでもいい。一回動くと、霧が晴れたみたいに次が見えます。僕にとっては、その最初の一回が、いちばんのハードルでした。

ここだけは、Claude も教えてくれません。「最初の一歩を踏み出す勇気」は、自分で用意するしかない準備です。

始める前に整えるもの、まとめ

技術より、環境と気持ち。今日の中身を、もう一度だけ並べておきます。

  • 練習用の空フォルダを一つ作って、「壊れる場所」を限定しておく
  • 自分のMac・安定したネット・空き容量をざっと確認(会社のMacは避ける)
  • 副業用のカードを一枚決めて、家計と分けておく。プランは小さく始めてOK
  • 夜の30分を予定として場所取りし、最初の一回は明るい時間に
  • 「完璧に分かってから」を捨てて、小さく一回だけ動かす覚悟をもつ

このうち、お金がかかるのはカードの準備くらいです。あとは全部、気持ちの整理。手順書を開く前に、この5つをそっと整えておく。それだけで、あの深夜2時の落ち込みは、たぶん避けられたはずなんです。

準備が整ったら、あとは手順をなぞるだけです。インストールでつまずいたときの具体的な対処や、料金の判断は、下にリンクした記事にまとめてあります。

次回:「AI副業は怪しい」と感じている人へ

準備の話を書いていて、ふと思い出しました。僕も最初、「AI副業」という言葉に、どこか胡散臭さを感じていた一人だったな、と。

次回は、その正直な気持ちに向き合います。始めて3ヶ月の40代が、「AI副業は怪しい」という感覚とどう折り合いをつけたのか。きれいごとなしの現実を、また正直に書きます。

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