Claude Codeの新モデル「Fable 5」が、先日ようやく復活しました。ただ、手放しでは喜べません。7月7日を過ぎると、いま有料プランの範囲で使えているFable 5が、使った分だけお金がかかる「従量課金」に切り替わるからです。「じゃあ、それまでに何をしておけばいいの?」——この記事では、実際にFable 5を毎日使っている40代・非エンジニアの僕が、いま自分がやっていること、そしてこの数日で痛感した「人間の欲望の止まらなさ」を、正直に書きます。
少し前まで、僕はClaude Codeで使ってきた「Opus 4.8」というモデルに、心底お世話になっていました。副業の記事の下書き、家計の集計、頭の中の整理——何を相談しても、こちらの何倍も速く、賢い答えが返ってくる。初めて使ったときは「とんでもないものが出てきたな」と、正直しびれました。非エンジニアで、しかも3度も副業に挫折してきた僕が、それでも毎晩机に向かい続けられているのは、この相棒のおかげでした。これさえあれば十分だ。そう思っていたんです。
Fable 5を知ったら、あんなにすごかったOpusが物足りなくなった
ところが、です。「Fable 5」という、さらに上をいくモデルが出てきました。最初に触れたときの衝撃はこちらの記事に書いたのですが、そのFable 5、一度は事情があって、しばらく世界中で使えなくなっていたんです。それが先日、また使えるようになりました。
これを触って、僕はまた言葉を失いました。うまく説明できないのですが、返ってくる文章の芯の太さというか、こちらが言い切れていない意図まで先回りしてくんでくる感じが、明らかに一段違う。同じお願いをしても、「そこまで見てくれるのか」と唸る場面が、何度もありました。
たとえば、ある記事の構成を相談したときのことです。自分では「なんとなく流れが悪いな」としか言えなかったのに、Fable 5は「結論を探して来た読者が、答えにたどり着く前に離脱してしまいそうです」と、僕のモヤモヤをそのまま言葉にしてくれました。あまりに的確で、画面の前で思わずうなずいてしまった。こういう「痒いところ」に手が届く感じが、積み重なると大きな差になります。
そして、怖いのはここからです。Fable 5に慣れた目でOpus 4.8に戻ると、あれほど感動していたはずのOpusが、急に物足りなく感じてしまう。ほんの少し前まで「これで十分すぎる」と拝んでいた相手にです。Opusの性能が落ちたわけではありません。僕の目のほうが、勝手に贅沢になっただけ。新しい家電を買うと、それまで満足していた古いほうが急に見劣りする——あの感覚に、そっくりでした。人間の欲望、というより慣れの早さの怖さを、まざまざと突きつけられた気がします。
やっぱりFable 5はすごい。でも7日から「使うたびにお金」になる
贅沢になった目で見ても、やっぱりFable 5はすごい。これは認めざるをえません。ただ、手放しでは喜べない事情があります。
このFable 5、いま契約している有料プランの範囲で使えるのは、7月7日まで(アメリカの時間なので、日本だと8日のお昼ごろまで)なんです。しかも、その間に使える量も、ふだんの枠の半分まで。そして7日を過ぎると、月額とは別に、使った分だけ料金がかかる「従量課金」に切り替わります。この料金がまた高めで、Opus 4.8のおよそ倍だという話です。これからは、気軽に「とりあえずFable 5で」とはいかなくなる。
だから今、作ったものを全部Fable 5に見直してもらっている
そこで、いま僕が何をしているかというと——7日の区切りまでに、これまでClaude Codeで作ってきたものを、片っ端からFable 5に見直してもらっているんです。ブログの記事や下書きはもちろん、記事を書くために自分で組んだ作業の手順や、家計を自動でまとめている小さな仕組みまで、まとめて点検してもらう。わかりにくい所はないか、無駄な手間はないか、もっとよくできないか。追加のお金がかからない今のうちに、と。我ながら現金なものだと思います。ついこの前まで「消えてしまった」と諦めていたモデルに、今度は締め切りに追われて、せっせと働いてもらっているのですから。
実際にやってみると、これが耳の痛いことばかりで。始めたばかりのころに書いた記事を見てもらったら、「大事な結論が後半に埋もれています」「この言葉は、初めての人には説明が要ります」と、弱点が次々に出てくる。記事だけではありません。自分で組んだ作業の手順を見せたら、「ここは自動でまとめられますよ」と、僕が毎回手でやっていた面倒を、ひとつ消してくれました。自分ではよくできたつもりのものほど、指摘が多かったりして、苦笑いです。それでも、直したぶんは確実に良くなっている。手の空いた相棒がいるうちに、やれるだけやっておこうと思います。
ただ、これは案外わるくない使い方だとも感じています。「7日まで」という区切りがあるおかげで、ダラダラ悩まずに、たまっていた見直し作業を一気に片づけられている。期限というのは、時に背中を押してくれます。
道具は変わっても、続ける習慣は変わらない
それにしても、と思います。新しいAIはこれからも次々に出てきて、そのたびに前のモデルが物足りなくなり、そのたびに料金や使える範囲に一喜一憂する。この欲望に毎回ふり回されていたら、正直、心がもちません。
だから僕は、こう考えることにしました。新しい道具のワクワクは、期限をうまく使って楽しむ。でも副業の土台は、いちばん賢いモデルを持っていることではなく、毎晩机に向かう地味な習慣のほうに置いておく。道具は、消えたり、戻ってきたり、高くなったりします。でも、続ける習慣だけは、誰にも取り上げられません。
とはいえ、理屈はさておき、まずは7日まで。せっかく戻ってきた相棒に、もうしばらく、しっかり働いてもらおうと思います。

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