副業で稼げるまで2〜3年かかると言われて、4ヶ月目の僕が考えたこと

暗い書斎の壁にピンで留められた4枚の無地の紙。机の上には電卓と、剥がれ落ちた古い紙が1枚置かれている アプリ開発

「副業で稼げるようになるには、2〜3年かかる前提でいたほうがいい」。副業の話をしている動画で、この言葉に出くわしました。僕はいま4ヶ月目で、収益は0円です。素直に受け取れば「まだ4ヶ月か、あと2年以上あるな」で終わる話でした。

でも、この言葉を電卓に入れてみたら、まったく違う顔をしてきました。先に結論を書きます。僕は「2〜3年続ける」と決めたのではなく、やめる条件を、期限から4つの物差しに作り替えました。今日はその作り替えの話です。

この4ヶ月で「辞めようかな」と本気で思った夜も2回ありましたが、その気持ちの話は別の記事に書きました。今日は年数とお金の話に絞ります。

「2〜3年」を金額に直したら、50万円を超えた

僕がAI副業に払っているのは、月21,000円です。Claude Max が月18,000円ほど、ChatGPT Plus が月3,000円。ここにブログのドメイン代が月100円ちょっと乗ります。

4ヶ月で、84,000円。恥ずかしい話ですが、僕が電卓を叩いたのはここまででした。「2〜3年かかる」を見たときも、「そうだよな」と分かった気になって流していました。

ある晩、ふと続きを叩いてみました。

  • 2年(24ヶ月)続けた場合:21,000円 × 24 = 504,000円
  • 3年(36ヶ月)続けた場合:21,000円 × 36 = 756,000円

画面を見て、しばらく固まりました。「2〜3年かかる」は、僕にとっては「50万〜75万円払い続ける」と同じ意味でした。言葉だと時間の話に見えるのに、金額に直した瞬間、家計の話になります。

この数字を見て「やめよう」とはなりませんでした。ただ、「2〜3年くらい続けます」と軽く言える立場ではなかったと、4ヶ月目にしてようやく気づいた、という話です。

僕が妻に伝えた期限は「半年」だった

ここで、もうひとつ問題が出ます。始めるとき、妻にはこう言っていました

とりあえず半年やってみて、何も手応えがなかったら、そのとき見直す。

書斎の壁には、同じ内容を書いた紙も貼ってあります。「半年(10月末)まで続けて、それでもダメならやり方を根本から見直す」。辞めたくなった夜に、この紙に何度か助けられました。

つまり僕は、家では「半年」と言い、頭の中では「2〜3年かかるらしい」と思っている状態でした。この2つは、放っておくと矛盾します。

決めてあったのは「見直す日」で、「やめる基準」ではなかった

この壁の紙のことは、2ヶ月目にも心を折らないためのルールとして書きました。あのとき僕は「やめる、ではなく見直すにしたのがポイント」と、それなりに得意げに書いています。いま読み返すと、半分しか正しくありませんでした。

「見直す」にしておいたおかげで、しんどい夜に感情でパッと投げ出すことは防げています。ここは効いている。問題はその先です。見直した結果、それでもダメだったときに副業そのものをやめる基準は、どこにも書いていなかった。期限は1つしかないのに、その日の分岐が空欄だったんです。

「2〜3年」という言葉と、50万〜75万円という金額に出くわして、ようやくその空欄に気づきました。10月末に0円だったとき、僕はどうするつもりだったのか。答えを持っていなかった。ここが今回いちばん都合の悪い発見です。

そこで、分けました。10月末は「やり方を変えるかどうか」を決める日のままにする。そのうえで、撤退そのものを判断する物差しを、日付とは別に用意する。これが今回の作り替えです。

いま僕が使っている、やめどきの物差し4つ

撤退の判断を日付から外すかわりに、物差しを4つ作りました。副業のやめどきを整理した話をいくつか聞いて、自分の状況に当てはめ直したものです。壁の紙は、この4つに貼り替えました。

1. 本業に支障が出たら、期限に関係なくやめる

これだけは、10月末を待ちません。副業のせいで朝起きられない、日中に集中できない、職場での評価が落ちる。ひとつでも起きたら、その時点で一旦止めます。

平日は19時に帰宅して、20時から23時が副業の時間です。この3時間を4時間に伸ばしたくなる夜が、正直あります。でも本業の年収500万円があるから、月21,000円を払えている。土台を削って屋根を広げるのは、順番が逆です。

2.「最初の1円」が立たない期間を、業種ごとに見る

売上ゼロに耐えるべき期間は、副業の種類でまったく違う。この指摘がいちばん腑に落ちました。中古品を仕入れて売るような副業なら、最初の売上はすぐ立ちます。一方ブログは、1〜2年ゼロでも珍しくないそうです。

僕の「半年で0円ならアウト」は、基準が厳しすぎた。ブログを選んだのに、すぐ売上が立つ副業の物差しを当てていたわけです。

ただし「だから何年でもいい」ではありません。僕は「1年(2027年3月末)までに最初の1円」に引き直しました。半年より甘く、2〜3年よりは厳しい。正しい数字かは分かりませんが、決めていないよりマシです。

3. 目標にしている人が、いまも稼げているか

これは自分では思いつかない観点でした。目標にしている先行者が、いまも稼げているかを見る。もし稼げなくなっているなら、自分の努力の問題ではなく、その分野の旬が終わっているのかもしれない。

AI副業は、いま人が増えている分野です。追い風が来年も続くとは限らない。四半期に一度、参考にしている人たちがまだ動いているかを確認することにしました。

4. それは計画か、それとも妄想か

いちばん耳が痛かったのがこれです。判定はシンプルで、他人に見せて説明できるかどうか。数字と手順で書けているなら計画、「がんばれば何とかなる」なら妄想です。

4月の僕は、完全に後者でした。「AIで記事をたくさん書けば、そのうち稼げるだろう」。手順も数字もない。実際これは効きませんでした(次の章の数字が証拠です)。いまは書く前に「誰の、どの困りごとに答えるのか」を決めています。まだ下手ですが、紙に書ける形にはなりました。

4ヶ月目の、いちばん都合の悪い数字

その物差しを、いまの自分に当ててみます。まず、サーチコンソール(Googleが無料で出している、検索での表示回数を見る道具)の実測がこれです。

// 記事本数と、検索での表示回数
5月
73
記事 38本
6月
11
記事 64本
7月
32
記事 90本
出典=Search Console(当ブログ実測)/記事本数は各月末時点

記事を2.4倍に増やして、表示は半分以下。都合が悪いので伏せたくなりましたが、これが4ヶ月目の実測です。

物差し4つに当てはめると、こうなります。本業への支障はなし。最初の1円は未達だが、期限は2027年3月末なのでまだ中。目標にしている人たちは動いている。そして4つ目——「本数を増やせばそのうち」は、数字で否定されました。4つのうち1つだけ、はっきり赤信号が出ている

期限だけで見ていたら「まだ10月末じゃない」で通り過ぎた場所です。物差しを分けてよかったと思ったのは、この瞬間でした。

それでも、10月末で辞めないと決めた

結論として、10月末に0円でも撤退はしません。「やり方を変える日」にします。具体的には、本数を増やすのをやめ、すでに読まれている記事を直すほうへ時間を移します。

この作り替えは、妻にも話しました。「半年って言ってたけど、1年に延ばしたい」。返ってきたのは「上限を増やさないなら、いいよ」でした。期限を自分に都合よく延ばすなら、延ばすことも共有しないと意味がない。そう思ってのことです。

僕の副業予算の上限は月30,000円で、いま使っているのが21,000円。この21,000円は、当面下げません。ただし上限の30,000円は、成果が出るまで1円も引き上げないと決めました。2〜3年という前提を受け入れるなら、月額を上げるのは、続けられる期間を自分から短くする行為だからです。

お金のかけどころについては、最初の3ヶ月で何にお金をかけなかったかにも書きました。もし「独学ではなく、時間をお金で買いたい」という方向を考えているなら、スクールを比べる前に決めておくことのほうを先に読んでもらったほうがいいと思います。

まとめ:2〜3年は「待つ期間」ではなく「試す回数を稼ぐ期間」

「2〜3年かかる」と聞いたとき、僕は最初、耐える期間の話だと思っていました。でも金額に直し、物差しを作り直して、受け取り方が変わりました。

2〜3年というのは、やり方を間違えても、まだ何回か試し直せる長さのことなんだと思います。半年しか見ていなかった僕は、1回目のやり方を必死に守ろうとしていました。2〜3年あると思えたから、「本数を増やす」を手放せた。長さより、そこが効きました。

同じように0円が続いている同世代の方がいたら、期限を決めたかどうかより、その日が来たら何をするのかを決めてあるかを見てみてください。僕はそこが空欄のまま、4ヶ月走っていました。

次回予告

次回(8/13)は、道具の話に戻ります。Claude Code と Codex を1ヶ月まるごと併用してみて、どちらに何を任せたのか。使い分けの理屈ではなく、実際の作業ログのほうを書きます。

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