「AI副業、何から始めればいいんでしょう」
先週、仕事帰りに後輩を駅まで車で送ったとき、信号待ちでそう聞かれました。「ブログとか、アプリとか、受託とか、いろいろあるけど、どれがいいんですか」と。僕はうまく答えられず、青信号になるまで言葉に詰まってしまいました。3つとも名前は知っているのに、どれを勧めればいいか、すぐに言えなかったからです。
この記事は、その晩に書斎で僕が整理し直したものです。AI副業の入口としてよく挙がる「ブログ・アプリ・受託」の3つを、向き不向きで正直に比べます。先に言っておくと、どれが一番ということはありません。あなたの性格と生活で答えが変わります。
そもそも、この3つは何が違うのか
3つを一言でいうと、こうです。
- ブログ:自分で記事を書いて、広告で少しずつ収入を得る。育てる副業
- アプリ:スマホアプリやWeb上の道具を作って、ダウンロードや課金で収入を得る。仕込む副業
- 受託:他人の困りごとを引き受けて、報酬をもらう。引き受ける副業
僕自身は、ブログと、あるカテゴリのアプリ作りを実際にやっています。受託だけはやっていません。だから受託のところは「自分で調べた立て付け」として書きます。実体験のフリはしません。ここは正直にいきます。
3つに共通しているのは、Claude CodeやChatGPTを使えば、コードが書けない40代でも入口には立てる、ということです。僕は非エンジニアですが、それでも立てました。ただ「立てる」のと「続く」のは別の話で、ここで性格が効いてきます。
細かい話の前に、ざっくり早見表だけ
細かい解説に入る前に、僕の頭の中にある早見表だけ、先に出しておきます。
| 項目 | ブログ | アプリ | 受託 |
|---|---|---|---|
| 初期費用の目安 | 月1,000〜2,000円ほど(サーバー・ドメイン) | ほぼ0〜年1万円台(ストア登録料など) | ほぼ0円 |
| 最初の収入までの体感 | 遅い(数ヶ月〜) | 遅い(作り込み次第) | 速い(最短で数日〜) |
| 収入の伸び方 | 後から効く(ストック型) | 後から効く(ストック型) | 働いた分だけ(労働型) |
| 必要な根気 | かなり要る | かなり要る | 納期を守る根気 |
| 人とのやり取り | ほぼなし | ほぼなし | 必ずある(相手がいる) |
| 向いている性格 | コツコツ書ける・孤独に強い | モノ作りが好き・細かい作業が苦でない | 締切で動ける・人と話せる |
※費用やストアの登録料は変わります。始める前に必ず公式サイトで最新を確認してください(2026年6月時点)。
この表で、もう半分は答えが出ているかもしれません。でも「体感」のところは僕の実感が混じっているので、1つずつ理由を書いていきます。
ブログ:書くのが苦じゃない人の、育てる副業
僕がいま一番時間を使っているのがブログです。だからここは実体験で書けます。
ブログの良いところは、初期費用が安いことです。レンタルサーバーとドメインで、月にして1,000〜2,000円ほど。Claude Codeに「この見出しの構成を考えて」と相談しながら書けるので、文章が得意でなくても形にはなります。実際、僕は最初の記事を3時間かけて書きましたが、いまは下調べ込みで2時間くらいです。
問題は、お金が入るまでが遅いことです。これは隠さず書きます。僕はこの春に始めて、いまで約3ヶ月。記事は50本を超えましたが、収益はまだ0円です。検索からの読者も、正直ほとんど来ていません。
ブログは「書いた記事が資産になって、後からじわじわ効いてくる」と言われます。それは本当だと思います。でも「じわじわ」が始まるまでの数ヶ月、誰も読んでくれない記事を書き続けられるか。ここが分かれ目です。僕は3度ほかの副業で挫折してきた人間なので、この「反応がない期間」のしんどさはよく分かります。
ブログが向いている人
- 文章を書くのが、そんなに嫌じゃない
- すぐ稼げなくても、半年は続けられる
- 一人で黙々とやる方が気が楽
逆に、「来月までに副業で1万円ほしい」という人には、ブログは正直に言って向きません。間に合わないからです。そういう人は、この後の受託を先に見てください。
アプリ:モノ作りが好きな人の、仕込む副業
僕はブログと並行して、あるカテゴリのアプリを作っています。コードは一行も書いていません。Claude Codeに「こういう機能がほしい」と日本語で指示して、出てきたものを僕がチェックして直す。その繰り返しです。
「非エンジニアがアプリ?」と思いますよね。この春に始める前の僕なら、同じように笑い飛ばしていたと思います。でも、AIに指示を出すだけで動くものができたときの感動は、いままでの副業で味わったことがありませんでした。これが、続けている理由のひとつです。
ただ、アプリには独特のしんどさがあります。スマホアプリをお店(ストア)に出すには、審査というものがあります。これが地味に厳しい。僕も一度、出したものが審査で止まって、原因を探すのに何日もかかったことがあります。「動くものを作る」の先に、「審査を通す」「ストアに登録料を払う」という壁があるんです。
収入の入り方はブログと似ています。作って終わりではなく、出してから少しずつ。仕込んでおいて後から効いてくる型です。すぐお金になるわけではありません。
アプリが向いている人
- 何かを「作る」こと自体が楽しいと思える
- 細かいエラーつぶしを、苦痛じゃなく謎解きと感じられる
- 完成まで時間がかかっても、途中経過を楽しめる
ここで正直に書くと、僕はアプリとブログ、どっちが自分に向いているか、まだ決めかねています。作る楽しさはアプリの方が上。でも続けやすさはブログの方が上。3ヶ月やってきて、まだ答えが出ていません。これは見栄を張らずに書いておきます。
受託:すぐ動いたお金がほしい人の、引き受ける副業
ここからは、僕がやっていない受託の話です。実体験がないので、調べた範囲で書きます。「使い込んだレビュー」のフリはしません。
受託というのは、クラウドソーシングと呼ばれるサイトを通じて、他人の仕事を引き受けることです。たとえば「ブログ記事を1本書いてほしい」「簡単な集計をしてほしい」といった依頼に応募して、納品すると報酬がもらえる。AIで下書きを作れる今は、文章系の案件なら40代の非エンジニアでも入りやすいと言われています。
受託の一番の強みは、お金が入るのが速いことです。ブログやアプリが「数ヶ月かけて育てる」のに対して、受託は引き受けて納品すれば、その分の報酬が出ます。最短なら数日。「副業で稼いだ」という実感が、一番早く得られる入口だと思います。
ただ、調べていて気になった点もあります。一つは、案件サイトの手数料が報酬から引かれること。サイトによりますが、報酬の何割かが引かれる仕組みが一般的です(手数料は変わるので、登録前に各サイトの公式で確認してください)。もう一つは、相手がいる仕事だということ。納期があり、修正の依頼があり、評価がつく。ブログのように一人で完結はしません。
そして一番大きいのは、「働いた分しか入らない」点です。手を止めた月は、収入もゼロになります。ブログやアプリのように「過去の自分が稼いでくれる」感覚はありません。これは良し悪しで、確実だけど、積み上がりにくい。
受託が向いている人
- とにかく早く、副業で1円でも稼ぎたい
- 納期や相手とのやり取りが、苦にならない
- まず「稼げた」という成功体験で自信をつけたい
販売店舗で20年、お客さんと向き合ってきた僕の感覚で言うと、人とのやり取りが平気な人には受託が一番ハードルが低いと思います。逆に「一人で黙々と」が好きな僕みたいなタイプには、相手がいる仕事は少し気が重い。だから僕はブログを選びました。
AIに「どれがいいですか」と聞いてはいけない理由
ここで一つ、僕が遠回りして学んだことを書きます。
始める前、僕はClaude Codeに「ブログ・アプリ・受託、どれが一番稼げますか」と聞いたことがあります。返ってきたのは、それっぽい比較と「あなたの状況によります」という、もっともな答えでした。でも、その答えで僕の何かが決まったかというと、何も決まりませんでした。
当たり前ですよね。「すぐお金が必要なのか、時間をかけられるのか」「一人が好きか、人と話すのが平気か」。この部分は僕の生活の話で、AIが知るはずもない。だから返ってくるのは、どこまでいっても一般論どまり。それを自分の事情と照らし合わせて選ぶところから先は、最後まで自分の仕事でした。
だから、もしあなたがAIに相談するなら、「どれが稼げるか」ではなく、こう聞くのがいいと思います。「平日に使える時間は1時間、半年は収入ゼロでも続けられる。この条件だと、ブログ・アプリ・受託のどれが現実的か、それぞれの理由つきで教えて」。自分の条件を全部渡したうえで、出てきた材料を自分でツッコむ。これが、AIとの正しい付き合い方だと、3ヶ月やってきて思います。
迷ったら、性格で選んでいい
長くなったので、最後にまとめます。
ブログ・アプリ・受託。3つとも、AIのおかげで非エンジニアの40代でも入口には立てます。そして3つとも、一長一短です。どれかが正解で、どれかが間違い、ということはありません。
だから僕は、後輩にこう答え直しました。「すぐお金がほしいなら受託。作るのが好きならアプリ。書くのが苦じゃなくて気が長いならブログ。稼げる額で選ぶより、続けられる性格で選んだ方がいいよ」と。
稼げるかどうかは、続けられるかどうかの先にしかありません。途中でやめたら、どれもゼロです。3度挫折した僕が言うので、これだけは間違いないと思っています。だから、稼げそうな額より、自分の性格と生活に一番ムリのない入口を選んでみてください。続けられる道が、結局は一番遠くまで行けます。
次回予告
次回は週報です。検索を意識して、記事の書き方を変えてみた1週間について正直に書きます。「読者目線で書く」と口で言うのは簡単でした。でも、いざ自分の記事でやろうとすると、何をどう変えればいいか、まるで分からない。実際に手を動かして気づいたことを、数字も添えてお伝えするつもりです。

コメント