Claude Codeを2ヶ月ちょっと触ってきて、いま強く感じているのは、「コードを書けなくても、自分専用ツールは作れる」ということです。
「自分専用ツール」と言うと大層に聞こえますが、要するに「自分が普段やってる地味な手作業を、ちょっと自動化する小さい仕組み」のことです。誰かに見せるためでもなく、売るためでもなく、自分だけが楽になるための道具。
非エンジニアの僕が、これを作れるようになる過程で「これがなかったら無理だった」という前提が3つあったので、今日はそれを書きます。
そもそも、僕が作った「自分専用ツール」って何?
具体例を先に出した方が話が早いと思うので、僕がここ2ヶ月で作ったものを並べます。
- ブログ記事のタイトル一覧を、月別にCSV出力するスクリプト
- WordPressに溜まった画像のファイル名を、規則的にリネームするスクリプト
- 毎月の家計簿(妻と共有)を、Mac側で集計しやすいフォーマットに変換するもの
地味です。世の中をひっくり返すような大層なものは、ひとつもない。でも、どれも僕が「毎月10分くらい手作業でやってたこと」を、Claude Codeに任せて30秒で終わるようにしたものです。月10分が、年で2時間。これが3つあれば、年6時間が浮きます。
こう書くと小さく見えるかもしれませんが、「自分の生活の中の小さな引っかかりが、ひとつずつ消えていく」感覚は、想像以上に気持ちのいいものです。
必要な前提1:何を「楽にしたい」のか、1行で書けること
これが一番大事で、たぶん一番ハードルが低い前提です。
Claude Codeに何かを頼むときに、まず必要なのは「何をしたいか、1行で言える状態」です。「タイトル一覧をCSVに出したい」「画像ファイルを日付順に並び替えたい」「家計簿の数字を月ごとに合計したい」。このレベルで充分です。
逆に、ここが曖昧だと、何回プロンプトを書き直しても噛み合いません。僕も最初の頃、「ブログ運営を効率化したい」みたいな抽象的な指示を出して、Claude Codeに「何を効率化するか教えてください」と返されたことが何回もあります。
頼む側の頭の中が整理されていれば、AIは結構的確に動いてくれる。逆に頼む側が曖昧だと、AIは曖昧なまま返してくる。これは想像以上に対称的でした。
必要な前提2:「小さく作って、すぐ自分で使う」勇気
これは、たぶん一番つまずきやすいポイントです。
非エンジニアの僕がやりがちだったのは、「完璧に動くまで使わない」というパターンでした。Claude Codeに頼んでスクリプトを生成してもらっても、「エラーが出ないか」「他の人が使っても大丈夫か」を気にして、結局1回も実行しないまま放置する。
でも、自分専用ツールに「他の人が使う想定」は、そもそも要らない。動かなかったらまた直せばいい、というくらいで使い始めた方が、結果として完成度が上がります。
僕が最初に作った「タイトル一覧CSV」も、最初はエラーで動かなくて、5回くらいやり直しました。でも、5回やり直す途中で、「実は欲しかったのはタイトルだけじゃなくて、URLも一緒だな」みたいな気づきが何個か出てきた。最初から完璧を狙っていたら、たぶんこの気づきは出ません。
必要な前提3:「動いた!」を、自分で言葉にすること
3つ目はちょっと地味ですが、たぶん長く続けるためには一番大事な前提です。
自分専用ツールは、誰にも褒められません。完成しても、家族に「すごいね」と言ってもらえるわけでもない(僕の場合、妻に説明したら「ふーん」で終わりました)。エンジニアの友達もいないので、共有もしない。
そうすると、「これ動いた!」という感覚が、自分の中だけで処理されて、すぐ消えていきます。一週間後には、自分が何を作ったのかすら忘れている。
僕は途中から、Claude Codeで何かが動くたびに、メモアプリに「ツール名・作った日・何が楽になったか」を1行だけ残すようにしました。これだけで「自分はこの2ヶ月で、ちゃんとした道具を3つ作った」という事実が、目に見える形で残ります。
地味な仕組みですが、これがないと、僕は途中で「自分は何も進んでない」と勘違いして、続けるのをやめていたと思います。
「コードを書けない」と「ツールを作れない」は別問題
2ヶ月触ってわかったのは、「コードを書ける/書けない」と「ツールを作れる/作れない」は、思っていたよりも別の問題だった、ということです。
コードを書く部分はClaude Codeが全部やってくれます。僕がやっているのは、「何を作りたいか言う・出てきたものを試す・気になる点をフィードバックする」だけ。これは家電量販店で「もうちょっと薄いPCが欲しいんですけど」と相談する感覚に近いです。専門知識(コード)はAI側が持っていて、僕は自分の要望をはっきり伝えるだけ。
「コードが書けないからツールは作れない」と思い込んでいた1年前の自分に、それは違うよと伝えたい。コードを書く力ではなく、「何を楽にしたいか言葉にする力」の方が、はるかに重要です。
まとめ:必要なのは、技術じゃない
もう一度3つ並べておきます。
- 何を楽にしたいか、1行で書ける
- 小さく作って、すぐ自分で使う
- 動いたら、自分で言葉にする
どれも、技術的な話ではありません。「自分の生活の中の引っかかりに気づく力」と「小さい改善を積み重ねる根気」だけです。
非エンジニアの40代でも、Claude Codeを使えば、自分専用ツールは作れます。世の中を変えるためじゃなく、自分の毎月10分を取り戻すために。
次回予告
来週はちょうど6月の第2週です。月曜の6/8に「ブログ収益0円のまま2ヶ月続けた40代、心が折れないために決めたルール」を書く予定です。1円も入っていない状態で、2ヶ月続けてきた中で、心が折れそうになった瞬間と、それでも続けるために自分に課したルールを書きます。


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