AI副業を始めて、ちょうど2ヶ月。
途中、何度か「これって、いっそIT転職した方が早いんじゃないか」と考えた瞬間がありました。
販売職の売場主任を続けながら、夜にコツコツ Claude Code を触る。
収入が劇的に増えるかというと、そうでもない(2ヶ月の収入は1,500円です)。
それなら、いっそ転職してエンジニアになった方が、最終的なゴールに早く着くのでは?
そう考えたんですよね。
結論から言うと、本気で調べた結果、私はIT転職をやめました。
販売職を続けながら副業を続ける方を選びました。
今日はその検討の過程を、正直に書いておきます。
最初は本気でやろうとした
5月の連休中、3日ほど時間が取れたので、IT転職について本気で調べました。
プログラミングスクールの資料を3社分取り寄せて、無料相談の予約も入れました。
「40代 未経験 IT転職」で検索した記事を、たぶん30本以上は読みました。
その時の私の頭の中は、こんな感じでした。
スクールで3ヶ月学んで、自社開発の会社に転職して、年収400万くらいで再スタート。
そこから3年でフルリモートのエンジニアになって、自由な働き方を手に入れる。
書いてみると分かりますが、けっこう楽観的なシナリオです。
でも、その時はこれが現実的なゴールに見えていました。
調べていくうちに、現実が見えてきた
3日間で大量の情報を浴びた結果、いくつか分かったことがあります。
ひとつ目。40代未経験のIT転職は、想像よりずっと厳しい。
これは複数のソースで同じことが書かれていました。プログラミングを習得する難しさと、転職活動で直面する「年齢の壁」。
40代未経験を採用してくれる会社の絶対数が、想像以上に少ない。
30代までなら未経験者向けの求人がそれなりにありますが、40代になると一気に枠が狭まります。
ふたつ目。年収は、ほぼ確実に下がる。
40代から未経験の仕事に転職した146人を対象にした調査では、年収が下がった人が56.2%という結果が出ています。
中には、新卒と同じ水準まで下がるケースもある、という記事もありました。
40代の販売職の年収から、未経験エンジニアの初任給に降りる。家族がいる場合、これはかなり重い判断です。
みっつ目。プログラミングスクールに払うお金が、けっこう大きい。
スクールの相場は30万〜50万円。集中して通うコースだと60万円を超えるところもあります。
転職保証付きのコースもありますが、「保証」の中身は条件付きで、必ずしも自分が思う転職を保証してくれるわけではない。
高額を払って通っても、自主学習が進まず成果が出ない、という失敗例も山ほど読みました。
よっつ目。40代未経験で採用される人は、前職の経験を活かす型が多い。
たとえば、販売職時代の「店舗マネジメント経験」「数字を見るスキル」「現場でのトラブル対応」を、エンジニアという新しい分野でどう活かせるかを具体的に説明できる人。
ただプログラミングだけ覚えた40代より、「異業種からの転身で価値が出る人」が採用される傾向。
これも、最初から分かっていれば良かったんですが、調べないと見えてこない情報でした。
本気で考えて、自分が辿り着いた答え
3日間調べ尽くした結果、自分が辿り着いた結論はシンプルでした。
「IT転職は、私の場合、合理的な選択じゃない」。
理由を整理すると、シンプルです。
IT転職を選んだ場合、まず年収が一時的に下がる可能性が高い。
スクール代と機会費用を合わせると、最低でも数十万円〜100万円のコストがかかります。
それでも転職できる保証はないですし、転職に成功しても、エンジニアとしての3〜5年は下積み期間。
私が「自由な働き方」を手に入れるとしたら、たぶん早くて50代に入ってから。
一方、いま私がやっている「販売職を続けながら AI副業」だと、本業の給与は安定したまま、月2万円のサブスクで副業を試せます。
副業の収入は最初ゼロ円〜数千円スタートですが、本業を失うリスクはゼロ。
時間効率は悪いものの、副業が大きくならなくても、生活は崩れない。
数字で並べると、どう考えても後者の方が、私には合っていました。
それでも IT を学ぶ価値は、確実にある
ここで重要なのは、私は IT転職を諦めたけど、IT を学ぶこと自体を諦めたわけではない、という点です。
むしろ逆で、「転職するためのプログラミング」じゃなくて、「副業に使うための AI ツール」を学ぶ方向に切り替えただけ。
Claude Code を毎日触っていると、それなりに業務効率も上がります。
販売職の現場でも、棚卸しの集計やシフト調整で AI に手伝ってもらう場面が増えてきました。
これは IT転職してエンジニアになる必要は全くなくて、販売職を続けながら身につけられるスキルです。
「プログラミングが書けるかどうか」より、「AI を業務に使えるかどうか」の方が、いまの40代非エンジニアにとっては実用的だと、調べていくうちに思うようになりました。
ちなみに、このあたりの話は別の記事で書きました(→ AI副業で稼ぐのにプログラミングの知識は必要か?)。
次の一手
もし、私と同じように「IT転職を考えている40代」がいたら、まず3日間だけ、本気で調べることをおすすめします。
スクールの資料を取り寄せて、転職市場の現実を記事で読んで、自分の現年収と未経験エンジニアの初任給を比較する。
これだけで、たぶん多くの人は「あ、自分の場合は転職じゃないかも」と気づくと思います。
それが分かるだけで、3日間の調査は十分元が取れます。
「やっぱり転職する」という結論になったとしても、それは現実を見た上での選択だから、迷いが少なくなる。
私は3日間調べて、転職をしない選択をしました。
販売職を続けながら、夜に AI を触る。これが私の現実解です。
華やかさはないけど、自分のペースで進められて、家族にも迷惑をかけない。
40代の現実的なゴールって、こんな感じなんじゃないかと、最近思っています。
※本記事は2026年5月時点の私個人の経験と調査に基づいています。IT転職の判断は人それぞれですので、参考程度に。

